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Endeavour Awards / エンデバー奨学金

奨学金受賞者体験談

飯島 瑞枝 (Ms Mizue Iijima)

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2011年エンデバーエグゼクティブ奨学金受賞
ホスト機関: オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO) 海洋大気研究部門

オーストラリア政府エンデバーエグゼクティブ奨学金は、研究以外の専門能力開発を目的とした数少ない奨学金プログラムの一つです。私は、海洋に関する科学研究及び技術開発を実施している独立行政法人で研究支援業務に従事してまいりましたが、この度、同プログラムの下、4ヶ月間豪連邦科学産業研究機構(CSIRO)海洋大気研究部門に派遣され、CSIROが参加する多機関プロジェクトの支援に携わりながらプロジェクト・マネジメントを学び、事務職としての自身の専門性を向上させる貴重な機会を与えて頂きました。日本と同じく海洋国家であるオーストラリアの、海洋科学研究における産学官の積極的な連携、機関間の壁を超えた、地域単位、国家単位、更に国際的な取り組みからは、日本としても多々学ぶことがあると実感しています。

オーストラリアで生活してみて最も感銘を受けたのは、人々の温かさと寛容でした。仕事を通じて知り合った人達が皆、役職や年齢に関係なく私の事を一人の友人として扱ってくれただけでなく、更にその友人や家族に紹介してくれ、私が現地の生活に溶け込んで充実した滞在期間を送れるよう細やかに気遣ってくれたのです。これにより、海洋科学研究の分野を超えて、交友の輪、人脈が格段に広がり、更には多様な価値観、忌憚の無い率直な意見に触れることで、自分の視野を大いに広げることが出来ました。

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実は、今回のエンデバー奨学金受賞決定は、東日本大震災発生の前でした。国難とも言うべき非常事態に直面し、渡豪するべきかどうか迷いも生じましたが、エンデバー奨学金事務局に加えて在京オーストラリア大使館、派遣先であるCSIROから揃って温かい励ましときめ細かいサポートを頂き、所属機関、家族、友人の支えにも後押しされる形で、今回の派遣を実現することが可能となりました。関係者の皆様にこの場を借りて心より御礼申し上げます。今後は、このプログラムのおかげで獲得することが出来た知識・経験、人脈を活かして、海洋科学の分野における日豪の研究協力の一層の推進に、微力ながら貢献し続けなければと考えております。

最後に、エンデバー奨学金日本枠及び教育交流支援プログラムを通じた、教育分野におけるオーストラリア政府の日本復興支援に改めて感謝申し上げますと共に、ぜひ一人でも多くの日本人がこのプログラムの存在を知り、参加の意欲を持って欲しいと心より願う次第です。



近藤 篤史 (Mr Atsushi Kondo)

2008年エンデバー大学院プログラム受賞
留学先・専攻: UNSW国際法国際関係学修士

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現在の仕事の概要

現在イタリアの首都ローマにて、国連機関のひとつ世界食糧計画 (World Food Programme略称: WFP)で勤務しています。WFPは、世界最大の人道支援機関であり、食料や機材その他生活必需品を、紛争や自然災害などの被害によって支援を必要としている人たちに届けています。2011年3月11日に発生した東日本大震災でも、直ちに現地入りし、支援物資を運びました。私自身も、当時勤務していたスーダンから派遣され、岩手県の遠野市を拠点とし、南は宮城県の気仙沼市から北は岩手県の宮古市までの支援物資の物流を担当しました。

ここWFPの本部ローマにおいては、物流部門の航空局で航空会社との契約業務を担当しています。食料を運んだり、人が移動するにあたって、道路ではいけない所を飛行機を活用することにより、適切な支援を困っている人に届くための調整業務をしています。アフリカ諸国や中東の食料状況やアジアの自然災害状況を常にモニターし、サプライチェーンを切らさないように空の足を確保するのが私の役割です。この地に転勤してから、書類仕事が格段に増しましたが、さまざまな国籍の職員と世界中の事務所と連絡を取り合いながら仕事を進めています。

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オーストラリアでの研究・勉強内容

大学院修士課程では、法学部から国際法の授業を取り、政治学部からは国際政治を学びました。古来からある政治思想を学ぶのと同時に、現在世界が直面しているさまざまな問題を研究し、授業では世界各国から来ている学生と討論を繰り返しました。オーストラリアは、アジアから比較的近い英語圏の国ということもあり、授業をともにした学生は、アジア各国の政府から派遣されてくる官僚や、ビジネスマンたちが比較的多く来ていたのを覚えています。

習慣や文化の違いを乗り越え、また言語の壁も乗り越えての討論は、難しくもあり苦労した点も多々ありますが、皆が助け合い国際色豊かな授業を楽しむことができました。気候の良いオーストラリアは、授業以外のアクティビティも多く、勉学だけでなく生活全般を充実させることができる点が良いところです。

多国籍な環境で、世界の諸問題を議論した私の留学期間は、現在の私の仕事に大いに役立っています。国連は、多様なバックグランドを持つ職員と、議論を重ねながら、解決策を見つけ実行していく機関であるため、学生時の苦労は今の私の基礎となっています。



武井 紀子 (Ms Noriko Takei)

2008年度エンデバー研究フェローシップ受賞者 / 大阪大学
留学先: マッコーリー大学(Macquarie University)
専攻: 言語学

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「オーストラリア」を研究テーマに選んだ理由

近年、国際化と情報技術、交通の発達により海外はより身近なものとなり、短期、長期、永住といったさまざまな形態で海外に在住する日本人が増加しています。外務省の統計によるとオーストラリアは、アメリカ、中国、英国に次いで4番目に邦人数が多いと報告されており、ワーキングホリデーや移住先として若年層から中高年齢層まで人気の高い国です。渡豪する日本人の方々のバックグランドは異なりますが、日本では多数派に属する人々が、オーストラリアのような多民族社会の中で少数派の一民族として日々の生活においてどのような言語生活を送っているのか、彼らの母語である日本語に対する意識を明らかにし、ことばとアイデンティティがどう関わっているのかを知りたいと思いました。

日本にいれば日常生活で「自分が何者か」などあまり考えることはありませんが、多民族社会に身をおくと考えざるを得ない状況になるのではないかと思うのです。オーストラリアは、距離的にも地理的にも日本から比較的往来しやすく幅広い年齢層に人気があること、そして中学時代に知り合ったオーストラリア人のペンパルを通して始めて外国の空気に触れ、オーストラリアの人々と交流するようになったことが契機となりオーストラリアは私にとって最も親しみを感じる国になりました。このような理由からオーストラリアを研究のフィールドとして選びました。

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オーストラリア政府奨学金「エンデバー奨学金」との出会い

研究テーマが見つかり、現地に赴いてフィールドワークを行ないたいという一心から、オーストラリアの奨学金関係をインターネットで調べ、「エンデバー奨学金」を知りました。難関は承知でしたが「エンデバー研究フェローシップ」に応募しました。留学先のマッコーリー大学ではフィールドワークを行いましたが、エンデバー奨学生ということが信頼につながり、多くの人にご協力いただきました。人との絆を築くことが研究の第一歩であり、主幹でもあります。「エンデバー奨学金」によってその門戸が開かれました。

留学先で学んだこと

マッコリー大学では先生方の学生に対する指導が非常に熱心で、学生も自分の意見をしっかり持って先生と話し合いながら研究を進めていく姿が印象的でした。私はほとんどフィールドワークに徹していましたが、それについて先生方や他の学生から意見をいただき大変参考になりました。また自ら主張すべきことは主張し行動を起こさない限り、手を差し伸べてくれることはないことも学びました。疑問に思うことは、納得するまで訊く姿勢が大切です。

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留学先での体験

半年の間にオーストラリア人、日本人の方々を含めて実に多くの方々にお世話になりました。この短期間に体験したことはこの体験談では書ききれないくらいあります。オーストラリア人の家庭に滞在しながら、日本人家庭やオーストラリア人、韓国人とご結婚されたご夫婦の家庭にホームステイをさせていただいたことで生活習慣やライフスタイルの違いなど、日本人だけでなく現地の人と生活することによってさまざまな世界に触れられたことはオーストラリア社会を客観的に捉える上で大変有意義な体験でした。さらに研究において最も大切なことを自分の身をもって知ることができたことをありがたく思います。それは調査に協力してくださる方々に対して真摯な姿勢と感謝の気持ちを忘れないことです。

私が出会った人々は皆初対面でしたが大変親切に接してくださり、いろいろと教えてくださいました。最初の数ヶ月はなかなか調査が軌道に乗らず半ば落ち込む日もありましたが、少しずつネットワークが広がりアンケートやインタビューに予想以上の人々が協力してくださいました。その方々との出会いを通じて日本人コミュニティを自分の目で観察し、感じ取ることができたことはこの上ない私の財産です。特に印象的であったのは日本人移住者のパイオニアである戦争花嫁の方々が50年以上現地で生活しオーストラリアの生活に溶け込んでいらっしゃるにもかかわらず日本人であることを誇りに思い、生まれ育った価値感や文化を大切になさっていることでした。

ある方は日本人であれば親しい人でも苗字で呼ぶということを徹底されていましたし、日本からやって来た一人の学生にしか過ぎない私に、すし、天婦羅、煮物などの料理、またはオーストラリアの料理を作って迎えてくださいました。実際に現地に赴いて自分の足で歩き、自分の目で確かめること、そして人との出会いを大切にすることなど半年の滞在で多くのことを学びました。

オーストラリア留学を将来に生かしていきたい

日本もこれから一層多文化社会、多言語社会になると考えられますが、日本の言語政策や異文化理解教育においてオーストラリアに学ぶべきものが多いにあります。将来は日本国内に在住する外国人コミュニティの言葉や教育の問題に取り組むような活動に関わることができれば幸いです。



内山 淳平 (Dr Jumpei Uchiyama)

2008年度エンデバー研究フェローシップ受賞者 / 高知大学医学部 助教授
留学先: ボンド大学 (Faculty of Health Sciences & Medicine, Bond University)
専攻: Ph.D (Medicine)

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留学先としてのオーストラリアの魅力

オーストラリアは、雄大な自然、そして非常に人気のある観光地を数多く有しています。世界有数の多民族国家であるため、英語を第二外国語とする人々も多く、我々日本人に対しても比較的寛容に接してくれます。また、オーストラリア人の穏やかな気質、銃規制による治安の良さ、学業以外のアクティビティーが盛んな点など、魅力ある点が数多くあり、他のどんな留学先よりも勝っていると思います。特に、大学・大学院留学においては、世界1・2位を争う高いレベルの大学教育の提供、他の国々に比べ安価な授業料、また、その素晴らしい生活環境に魅了され、世界中から多くの学生が留学しています。それゆえ、オーストラリアは、非常に素晴らしい留学先の一つでもあります。

私は、オーストラリア大学留学を通じて科学研究者を目指すことを決意し、高知大学大学院博士課程に進学しました。幸運にも、博士課程在学中に、「2008年度エンデバー研究フェローシップ」を受賞し、6ヶ月という短い期間ですが、幸運にもオーストラリアへ研究留学の夢を叶え、高知大学とボンド大学という小さい規模ではありますが、非常に良い科学研究交流を行うことができました。

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オーストラリアの科学研究

オーストラリアの研究は、独自に発展した多文化・特有の芸術をはじめ、固有の自然、豊富な資源を有するため、非常に創造的かつ独創的です。科学研究分野では、ノーベル賞受賞者マーシャル博士によるピロリ菌発見や抗インフルエンザ薬の創薬(i.e., リレンザ)など、オーストラリア科学研究のレベルの高さには目を見張るものがあります。

オーストラリアの研究スタイルは、日本のように長時間ラボ働くことを美徳とせず、短時間に効率よく仕事をするのが普通です。夕方6時には、ラボは閑散とします。日中は、学部学生、大学院生、ポスドク、教員達の出入りが激しく、様々な人間たちの研究に対する思想や生き方も見ることができます。一律一様の我々日本人にとっては、非常に刺激的な体験となると思います。また、教授であろうと、学生であろうと、非常に身近に話しができることは、日本の研究室にはない醍醐味です。また、日頃から高いレベルのプレゼテーション能力や文書作成能力を要求されるため、研究者としてのトレーニングを積むことが出来ます。さらに、主体性を非常に重んじるため、比較的自由に自立して研究を遂行することもできます(ただし、ボスによりますが…)。それゆえ、国際的な研究者になるべく最高のトレーニングを受けることが出来ます。

オーストラリア留学に至った経緯

私は、オーストラリアでの大学生時代に受けた教育のおかげで、博士課程2年目には学位論文を仕上げることができました。当時、博士号取得者余剰による博士号取得者のワーキングプアに不安を抱いていました。それゆえ、自分の研究者としての資質を試せないか、また、何か自分が行なった形跡は残せないかと考えていました。そんな折、以前から知り合いであったボンド大学医学部人間生理学講座Russ Chess-Williams教授や指導教官であった高知大学医学部小児思春期医学講座の脇口宏教授に相談し、高知大学大学院在籍中にも関わらずRuss先生の下で研究をすることが許されました。親日家でもあるRuss先生は、過活動膀胱という病態に関して大変注目を集める研究者です。そんな一流の親日的な研究者の下で研究できることは大変光栄なことでした。エンデバー奨学金は、Russ先生にご相談し、何とか申請をするに至り、非常に幸運なことに受理をして頂きました。行なった研究は、高知大学大学院で習得した技術を膀胱生理学研究に生かすというものでした。

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留学で学んだこと

私の場合、オーストラリアの研究活動で学んだものを一言で言うと、「心の余裕」です。日本では、多くの人が仕事の成果を追い求めるゆえに、心のゆとり無き精励恪勤に陥る傾向にあると思います。オーストラリアの研究スタイルや生活環境を通じて、ゆとりある気持ちや研究に対する姿勢を学びました。ゆとりを持って仕事をすることで、生活・仕事すべてが効率よく回転することを身をもって体験することができました。

エンデバー奨学金での留学期間が6ヶ月という時間制限がある中、異文化・異分野で仕事をすることは非常に不安でした。しかし、この「心の余裕」を持ってやることで、何とか仕事を形にすることが出来ました。また、諸問題が生じ、窮地に立たされた状況でも、「今何ができ、何が大切か?」を柔軟に考えることで、解決策は必然的に見つかることも学びました。これは、「人生を楽しみ、人間らしく生きる」というオーストラリア人の生き方より学ぶことができました。

課外活動では、ブラジリアン柔術を通じて、健康に対する意識やレジャーの重要性も認識することができました。当たり前のことですが、楽しみながら運動すれば、ストレス軽減・健康な体を作ることができ、健全な生活を手に入れ、至っては仕事の効率化を図ります。また、課外活動を通じ、多くの人たちと出会い、世界観を広げることが出来ました。プロスポーツ、ビジネス、建設業、IT、救急医療、院内感染症、文学、法律と本当に多様な分野の人々と出会い、普段聞けないような話を聞く機会にも恵まれました。

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これからオーストラリアへ留学する人へ

皆さん様々な目的で留学すると思います。忘れないで欲しいことは、多くの失敗はありますが、一生懸命前向きに生活、勉強、仕事、レジャーを頑張ることです。それを通じ、多くの出会いや新たな発見があると思います。私の体験談は、ほんの一例です。自分なりのオーストラリアを見つけ、この素晴らしい国を「第二の故郷」と胸を張って言ってください。

最後に

エンデバー奨学金でお世話になりました駐日オーストラリア大使館、オーストラリア政府教育雇用職場関係省、高知大学医学部事務室の方々、並びに、研究でお世話になりました高知大学医学部微生物学教室の大畑雅典教授、松崎茂展准教授、小児思春期医学教室の脇口宏教授、ボンド大学医学部のRuss Chess-Williams教授、また、現地での生活をサポートして下さいました親友でもあるAxis 柔術アカデミー ゴールドコースト代表Jason Roebig氏にこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。



立川 靖子 (Ms Yasuko Tachikawa)

2006年度エンデバー日本奨学金受賞者 / 柏市立柏高等学校教諭
留学先: ウーロンゴン大学(University of Wollongong)
専攻: Master of Education

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「オーストラリア」を研究テーマに選んだ理由

仕事の傍ら学んでいたTESOL(英語教授法)のクラスで、オーストラリアの語学教育の話を聞き、そのユニークな方法に興味をひかれたのが、オーストラリア留学を決意したいちばんの理由です。オーストラリアは海外からの移住者も多く、英語を母国語としない人たちの英語教育が盛んに行われていますが、そのような教育現場やそれを支えるHallidayの理論を学びたいということでエンデバー奨学金を申し込ませていただきました。

留学先で学んだこと

ウーロンゴン大学では教育学部でTESOLを専攻し、英語教授法の基本的な理論はもとよりオーストラリアにおける英語教育の最前線についても学ぶことができました。クラスメートはオーストラリアで教鞭を取る現役の先生たちやアジア各国からやって来た留学生など様々なバックグラウンドを持っていて、お互いのアイデアや意見をぶつけ合いながら、私自身も日本の英語教育を改善していく余地がまだまだたくさんあることに気づかされました。また、教授や知り合った方々を通じて、小・中・高校での英語教育の現場に触れる機会もいただき、学んだ理論がどのように実践されているかを体感させていただきました。

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留学先での出会い

研究と同じくらい、私にとって貴重な体験となったのは様々な人たちとの出会いです。言語の指導者としてだけではなく一学習者としてもこの留学でたくさんのことを吸収したいと考えておりましたので、人との出会いを大切にし、オーストラリアのことをもっと知りたい、という気持ちで毎日を過ごしました。大学で出会った教授、クラスメート、学校職員のみなさん。励まし合って頑張った寮の仲間たち。私たち留学生に親身に声をかけてくれたボランティアの方々。マラソンやラグビーのチームメイト。地元の絵画教室で知り合ったアーティストのみなさん。旅先で出会った方々。たくさんの人たちとの交流を通して言語を学ぶ意義や理由などといったものが次第に見えてくるような気がしました。

留学経験を生かして

帰国後、オーストラリアで経験したことをもとに留学前に通っていた大学院での卒業論文を仕上げました。日本の英語教育はこの数年間のうちに大きな転換期を迎え、より学習者の期待に応える内容に改善されていくことと思います。そのような中で、私も、オーストラリアで学んだことを多くの方々と共有しながら、改革の一助を担っていくことができればと考えております。そして、将来世界の人々と心のこもったコミュニケーションができるような生徒を育てていきたいです。もうひとつ、留学中、勉強で追われる中、私の心をなごましてくれたのが、オーストラリアの自然でした。日常生活においても、鳥たちのさえずり、ユーカリの木々の香り、ジャカランダやボトルブラッシュの花、美しい水平線から昇る朝日など、数えきれないほどです。キンバリーをキャンプして周ったときに見た宝石箱のような星空は一生忘れません。将来、オーストラリアの自然を旅しながら美化活動などといった形でぜひお礼をしたいです。

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留学を目指す方たちへ

最後になりますが、オーストラリア留学を目指しているみなさんへ。当たり前のことですが、前向きに頑張る人をオーストラリアの人たちは温かく見守り、応援してくれます。様々な出会いを大切に、また、いろいろなことにチャレンジして、みなさんの留学生活がすばらしいものになるよう、心より祈っています。